2025年のワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズを破り、球団史上初の連覇を達成!
大谷翔平と山本由伸、二人の日本人スターが挑んだこの激闘の行方と、ドジャースの歴代優勝記録をまとめて振り返ります。
劇的な延長戦を制した山本の執念、そして打撃で存在感を放った大谷の活躍——その全貌を見ていきましょう。
ドジャースが球団初のワールドシリーズ連覇!
2025年11月1日(日本時間2日)、トロントで行われたワールドシリーズ第7戦。
ドジャースは延長11回の末、5−4でブルージェイズを下し、2年連続の世界一に輝きました。
試合は序盤、先発・大谷翔平が3回途中3失点で降板する厳しい立ち上がり。しかし、打線が粘り強く反撃し、9回にロハスの同点ソロで試合を振り出しに戻します。
そして、11回表にスミスが勝ち越し弾。裏のピンチを前夜に続く連投で守り抜いたのが、エース右腕・山本由伸でした。
6回96球を投げた翌日に中継ぎ登板し、9回途中から最終回までを無失点リレー。最後は併殺で締め、ドジャース史に残る熱戦を制しました。
大谷翔平は3回途中3失点も、バットで意地のマルチ安打
投手としては悔しい結果に終わった大谷翔平ですが、打者としては存在感を発揮。
初回と5回に安打を放ち、シリーズを通して3本塁打・9出塁の活躍でチームを支えました。
昨季(2024年)は打者専念で「54本塁打・59盗塁」の驚異的成績を残し、チームを世界一へ導いた大谷。
今季は右肘手術からの完全復活を果たし、二刀流として55本塁打を記録。
ポストシーズンでも3本塁打・投打での奮闘を見せ、チームを再び頂点へ押し上げました。
山本由伸、魂の2連投でドジャースを救う
第6戦で6回96球を投げ抜きながら、翌日の第7戦でも登板した山本由伸。
まさに“侍の意地”を見せる執念の投球で、球団初のWS連覇を引き寄せる立役者となりました。
延長11回裏、一打サヨナラの場面を遊ゴロ併殺で締める圧巻のピッチング。
この試合後、アメリカ現地メディアでも「Yamamoto’s gutsy back-to-back heroics」と称賛の声が広がりました。
ドジャースのワールドシリーズ優勝回数と歴代結果一覧
ドジャースは、ブルックリン時代を含めて通算8回目のワールドシリーズ制覇(2025年時点)。
その歩みを振り返ると、移転や世代交代を経てなお進化し続けてきた球団の姿が見えてきます。
1955年:本拠地・ブルックリン/対戦相手・ヤンキース/4-3で勝利(ブルックリン時代初優勝)
1963年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・ヤンキース/4-0で勝利(移転後初優勝)
1965年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・ツインズ/4-3で勝利(コーファックス完封劇)
1981年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・ヤンキース/4-2で勝利(バレンズエラ旋風)
1988年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・アスレチックス/4-1で勝利(ギブソン代打弾)
2020年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・レイズ/4-2で勝利(32年ぶり制覇)
2024年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・オリオールズ/4-2で勝利(大谷加入初年度V)
2025年:本拠地・ロサンゼルス/対戦相手・ブルージェイズ/4-3で勝利
こうして見ると、1988年以来の空白を埋めた2020年優勝を皮切りに、黄金期が再来していることがわかります。
ドジャース黄金期の幕開けと“大谷・山本時代”の象徴
2024年からの2連覇は、単なる偶然ではありません。
10年契約の大谷翔平と、メジャー移籍初年度から安定感抜群の山本由伸という、日本人デュオの存在がチームを根本から変えました。
ロバーツ監督の継投策やムーキー・ベッツらのリーダーシップも噛み合い、
打撃・守備・投手陣の三拍子が整ったチームバランスが、球団史に残る強さを支えています。
まとめ
ドジャースは2025年、延長戦を制して球団初のワールドシリーズ連覇を達成。
大谷翔平は投手としては悔しさを残しながらも、打撃で存在感を発揮。
山本由伸は魂の2連投でチームを勝利へ導きました。
通算8度目の世界一となったドジャースは、1955年から続く伝統と革新を併せ持つ球団として、
“大谷・山本の時代”という新たな黄金期を迎えています。
これからも、二人の日本人スターとともにドジャースがどんな歴史を刻むのか――ファンの期待は高まるばかりです。
