2025年の流行語大賞候補に選ばれた、ダイアン津田篤宏さんの名言「長袖をください」。
バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の人気企画「名探偵津田」から生まれたこの言葉が、なぜここまで話題になり、さらにはユニクロのCMにまで採用されたのでしょうか?
この記事では、名言誕生の背景とユニクロが起用に至った理由をわかりやすく解説します。
「長袖をください」の元ネタは?
「長袖をください」が生まれたのは、2024年12月11日と18日に放送された『水曜日のダウンタウン』の人気企画「名探偵津田」第3弾。
正式タイトルは「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ〜怪盗vs名探偵 狙われた白鳥の歌〜」でした。
津田さんが“ミステリードラマの主人公”として、次々と起こる事件の真相を追うというドッキリ企画で、番組屈指の人気シリーズです。
番組冒頭、津田さんはプレゼンターとしてスタジオ出演していましたが、突如としてミステリードラマの世界に巻き込まれます。
その後、津田さんは“事件の手がかり”を追って真冬の新潟へ行くことに。
しかし、彼はスタッフから「翌日は沖縄ロケ(ギャラ1000万円)」というウソの仕事情報を聞かされており、半袖の衣装しか持っていなかったのです。
寒さに震える津田さんは、マネージャー役の女性スタッフに対して何度もこう訴えました。
「長袖を取りに帰りたい」
「長袖を買わせてくれ」
それでもスタッフは全く受け入れず、困り果てた津田さんが放った一言が——
「長袖をください」
この切実で素直な発言にスタジオ中が爆笑。
さらに続けて放たれた「じゃあユニクロ寄ってください」という言葉がネットで拡散され、一気に話題になりました。
誰が言ったの?
この名言を生んだのは、お笑いコンビ「ダイアン」のボケ担当・津田篤宏(つだ あつひろ)さん。
相方・ユースケさんとの掛け合いで人気を博し、「ゴイゴイスー」でもおなじみの芸人です。
「名探偵津田」シリーズでは、天然でリアルな反応が魅力とされ、SNSでは「津田のリアクションが人間味あって面白すぎる」と絶賛されています。
「長袖をください」がユニクロの広告に繋がった理由とは?
ユニクロ公式が反応
放送から約5か月後の2025年5月6日、ユニクロ公式X(旧Twitter)が突然、
「ユニクロ寄ってください」
という短い投稿を行いました。
ファンの間では「まさか公式がネタに乗っかった!?」と話題に。
この投稿が大きなバズを生み、津田さんの名言が再び注目を浴びます。
母の日キャンペーンに起用
翌日の5月7日、ユニクロは2025年の母の日キャンペーンに津田さんを正式に起用。
しかも共演者は津田さんの実母・津田きみ子さんでした。
広告では「息子が母にTシャツを贈る」という温かいテーマが描かれ、津田さんが母に「長袖をください」と言う姿が印象的に映し出されています。
このCMはSNSで爆発的に拡散され、2025年7月時点でインプレッション数2300万超えを記録。
ユニクロの歴代キャンペーンの中でもトップクラスの反響となりました。
女優と思われた女性は実母・きみ子さんだった
CMに登場した女性が「誰?」と話題になりましたが、実は津田さんの母・きみ子さん。
彼女は『水曜日のダウンタウン』第3弾でも「怪盗ダイア」として出演しており、息子とのかけ合いが「微笑ましい」と評判に。
CMでは、津田さんが母にTシャツを渡す場面が印象的で、普段は見られない親子の絆が話題を呼びました。
「名探偵津田」シリーズの人気
「名探偵津田」シリーズは、2023年に第1弾が放送されて以来、ファンの間で“名物ドッキリ”として人気の高い企画です。
津田さんがドラマの世界から抜け出せないまま事件を追う姿に、「素のリアクションが面白い」と称賛の声が多数寄せられています。
第3弾では「長袖をください」以外にも「1の世界と2の世界」など名言が続出し、シリーズを通じて津田さんの“人間味あるリアクション芸”が評価されています。
まとめ
「長袖をください」は、バラエティ番組の中で生まれた一瞬の言葉が、SNSを通じて拡散され、企業CMにまで発展した象徴的な例です。
津田篤宏さんの素直で飾らない発言が、多くの人に共感を与えた結果、ユニクロという大企業とのコラボにまで繋がりました。
流行語大賞の結果はまだ発表されていませんが、
2025年を象徴する“自然体のユーモア”として、「長袖をください」は間違いなく記憶に残る言葉になるでしょう。
