かつて「負け組の星」として日本中を熱狂させた伝説の競走馬・ハルウララ。勝てない馬として人気を集め、交通安全のお守りとして馬券が売れるなど社会現象を巻き起こしました。そんなハルウララが2025年9月9日未明、29歳でこの世を去ったことがわかりました。本記事では、ハルウララがいつ亡くなったのか、その死因や最期の様子、そして現役時代から余生までを振り返ります。
ハルウララはいつ亡くなったのか?
2025年9月9日未明、千葉県御宿町の「マーサファーム」でスタッフや関係者に見守られながら亡くなりました。前日の8日には食欲や排泄に異常が見られ、獣医師による処置が行われましたが、明け方に容態が急変し、そのまま息を引き取ったといいます。
死因は「疝痛(せんつう)」
ハルウララの死因は、馬にとって非常に危険な病気である「疝痛」でした。疝痛とは、食べ物が腸で詰まったり、ガスが溜まることで腸の動きが悪くなる病気です。競走馬にとって発症率も死亡率も高く、過去にはダービー馬のウイニングチケットやサニーブライアンなども疝痛で命を落としています。
29歳、人間でいえば90歳近い大往生
ハルウララは1996年生まれで、亡くなったときの年齢は29歳。人間に換算すると90歳近い年齢でした。つい2週間前には牧場で元気に走り回り、砂浴びを楽しむ姿が確認されており、急な別れとなったことに関係者やファンから驚きと悲しみの声が広がっています。
「負け組の星」として日本中を熱狂させた馬
ハルウララは1998年にデビュー後、一度も勝てず113連敗という前人未到の記録を残しました。しかし、そのひたむきな姿が当時の「リストラ時代」と重なり、「負け組の星」として国民的な人気を獲得。2004年には名手・武豊騎手が騎乗し、1万3000人もの観客が高知競馬場に集結するなど大ブームとなりました。
引退後の余生と「ウマ娘」効果での再注目
引退後は千葉や北海道の牧場を転々とした後、千葉県御宿町の「マーサファーム」で余生を送りました。会費制の「春うららの会」によって大切に支えられ、穏やかな日々を過ごしてきました。
さらに、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」にキャラクターとして登場したことで若い世代に再び注目され、国内外からファンが訪れる存在となっていました。
まとめ
2025年9月9日未明、29歳で天国へと旅立ったハルウララ。死因は競走馬にとって命を奪うことの多い疝痛でした。現役時代は一度も勝てなかったものの、その姿は「負け組の星」として人々を勇気づけ、引退後も国内外から愛され続けました。
最後まで自分らしく生き抜いたハルウララ。その存在は、これからも多くの人々の心の中で輝き続けることでしょう。