「着るだけで血行促進」「遠赤外線効果で体をサポート」――そんなキャッチコピーで注目を集めていたリライブシャツとリライブスパッツ。
しかし2025年11月5日、製造販売元の株式会社りらいぶ(仙台市)が両製品の自主回収を発表しました。
健康被害の心配はないとされていますが、「なぜ回収に至ったのか」「どの商品が対象なのか」気になる方も多いはず。
今回はその理由と経緯、対象製品の詳細を分かりやすくまとめます。
リライブシャツとはどんな製品?
リライブシャツは、「着るだけで血行促進効果がある」として話題を呼んだウェア。
遠赤外線効果によって体の巡りをサポートする家庭用遠赤外線血行促進用衣として、2024年2月から販売が開始されました。
一般医療機器(クラスⅠ)として届け出されており、「着る医療機器」とも呼ばれるほど人気を集めていた商品です。
なぜ自主回収に?その理由は?
一部機能が「定義に合わなかった」
自主回収の理由は、「家庭用遠赤外線血行促進用衣」としての定義に合致しなかったためです。
厚生労働省が2025年8月に改訂したガイドラインで、
「衣類全体に遠赤外線を放射する機能を持つこと」が必要と明記されました。
ところが、リライブシャツαとリライブスパッツαは、プリント加工部分のみが遠赤外線を放射していたため、定義に合わないと判断されたのです。
健康被害の報告は?
りらいぶ社によると、製品の安全性に問題はなく、健康被害の報告も一切ないとのこと。
機能上の定義の問題であり、使用による危険性はないと説明しています。
対象となる製品と回収内容
対象製品一覧
以下の2つの製品が自主回収の対象です。
リライブシャツα リライブスパッツα
製品情報
区分:一般医療機器(クラスⅠ) 届出番号:04B3X10013000001、04B3X10013000002 製造販売開始:2024年2月 対象数量:約48万着
なお、「リライブウェア」シリーズの他商品は対象外です。
回収方法と補償内容
りらいぶ社の公式サイトで回収受付フォームが設けられています。
回収に協力した購入者には、1点につき15,000円分のクーポンが配布されるとのこと。
クーポンを希望しない場合は、購入金額の返金も選択可能です。
今後の対応と再発防止策
同社は「今回の件を真摯に受け止め、再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。
誤解を招く表現や定義の確認不足を反省し、今後は医療機器に関する認識をより明確にしていく方針です。
まとめ
リライブシャツα・スパッツαの自主回収は、
「遠赤外線血行促進用衣」としての定義上の不一致が原因でした。
健康被害や安全性の問題はなし 対象は「リライブシャツα」と「リライブスパッツα」約48万着 回収協力者にはクーポンまたは返金対応あり
人気商品だけに驚いた人も多いですが、
りらいぶ社は迅速に対応を進めており、利用者への補償もしっかり行う姿勢を見せています。
