北九州市の中学校で行われた家庭科の調理実習中、思わぬトラブルが発生しました。 生徒たちが作ったピザを食べた後、複数人が体調不良を訴え、6人が救急搬送される事態に。 食中毒や異物混入を疑う声も上がりましたが、原因は意外にも「塩の入れすぎ」だったとされています。 一体、授業中に何が起きていたのでしょうか。
北九州市の中学校で起きた調理実習中のトラブル
この出来事が起きたのは、北九州市八幡西区にある市立中学校です。 1月下旬、家庭科の授業でピザ作りが行われました。
授業はクラスごとに分かれており、前のクラスがピザ生地を仕込み、次のクラスがその生地を使って調理・試食するという流れでした。
ところが、ピザを食べてから約1時間後、複数の生徒が気分の悪さや頭痛などを訴え始め、最終的に8人が体調不良を訴え、6人が病院へ搬送されました。
原因は「塩の入れすぎ」と判明
学校や市教育委員会が調査した結果、体調不良の原因はピザ生地に入れた塩の量が多すぎたことだと推察されました。
「塩3つまみ」の認識違い
レシピには「塩3つまみ」と記載されていましたが、この表現を生徒たちが正しく理解できていなかったことが問題でした。
「少しくらい多くても大丈夫だろう」と目分量で入れた結果、想定を大きく超える塩分が生地に混ざってしまったとみられています。
次のクラスがそのまま使用
塩を多く含んだ生地は、そのまま次のクラスへ引き継がれました。 異変に気づかないまま焼き上げられたピザを生徒たちが食べたことで、体調不良が発生したと考えられています。
実際に食べた生徒からは「とても塩辛かった」という声もあったということです。
「塩中毒」の可能性とは
医師によると、短時間で大量の塩分を摂取すると、いわゆる「塩中毒」と呼ばれる状態になることがあります。
塩分を摂りすぎると体に何が起こる?
塩分を過剰に摂取すると、体内の水分バランスが崩れ、細胞から水分が奪われやすくなります。 その結果、以下のような症状が出ることがあります。
- 倦怠感
- 頭痛
- 吐き気
- 動悸(脈が早くなる)
専門家によると、体重1kgあたり0.5~1g程度の塩分摂取でも、体調に影響が出る可能性があるとされています。
生徒は全員回復、再発防止へ
幸いにも、体調不良を訴えた生徒たちは全員回復しており、重症者はいなかったとのことです。
市教育委員会は今回の件を受けて、調理実習での分量表記の見直しや、事前説明の徹底など再発防止策を検討しています。
まとめ
今回の事故は、食材そのものに問題があったわけではなく、分量の認識違いという小さなミスが大きなトラブルにつながったケースでした。
家庭科の授業は実生活に直結する大切な学びの場です。 だからこそ、「少しなら大丈夫」という感覚ではなく、正確な分量や意味を理解する重要性が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
学校現場だけでなく、家庭での料理でも注意したい出来事ですね。
