26年間未解決だった名古屋市西区の主婦殺害事件が、ついに大きな進展を迎えました。
2025年10月31日、当時32歳で亡くなった高羽奈美子さんの事件で、アルバイト従業員の安福久美子容疑者(69)が逮捕されたのです。
事件の詳細が明らかになるにつれ、なぜ彼女は面識のない被害者を襲ったのか、その動機に注目が集まっています。
この記事では、新たに浮上した供述内容や背景をもとに、犯行に至った理由を整理していきます。
事件の内容と判明して新事実
1999年に起きたこの事件は、長年にわたって手がかりが乏しく、未解決のままでした。しかし、再捜査の結果、新たな証拠が浮上し、安福容疑者が飲料販売員を装って被害者宅を訪れた可能性があると捜査線上に浮かびました。
乳酸菌飲料を使った偽装
玄関部分に乳酸菌飲料がこぼれていたこと、室内に同じものが置かれていたことから、捜査員は「相手の警戒心を下げるための偽装ではないか」とみています。
動機は「子育ての大変さを分からせたかった」
安福容疑者は「(被害者の夫である悟さんに)子育ての大変さを分からせたかった」という趣旨の供述を始めています。
しかし、これは実際にどういう意味なのか、捜査は慎重に進められています。
自身も子育て中だった
事件当時、安福容疑者は2人の男児を育てていた一方、被害者夫婦にも2歳の息子がいました。
さらに、報道によれば、安福容疑者は事件の10年ほど前に幼い長女を亡くしており、その後、親族から強い叱責を受けたこともあったとされています。
こうした複雑な家庭環境が、感情の不安定化や他者への歪んだ感情につながった可能性が指摘されています。
不可解な家族関係
近隣住民の証言によれば、事件後の安福容疑者は「普通の主婦」として地域で暮らし、特別に怪しまれる様子はなかったといいます。
隣人からの安風容疑者の印象
・夫は転勤や出張が多く、ほとんど自宅にいなかった
・夫婦そろっている姿を見たことがない
・子どもたちも常に誰か1人で行動していて、「家族全員が揃う」光景を見た記憶がない
こうした証言から、表面上は普通に見えながらも、どこか不自然な家庭の空気があったことがうかがえます。
同窓会で再会した夫・悟さん
安福容疑者と被害者の夫・悟さんは学生時代の同級生。
事件の約5か月前、同窓会で久しぶりに再会していたことが分かっています。
学生時代に悟さんへ淡い好意を抱いていたという情報もあり、単なる子育てのストレスだけでは説明できない複雑な感情が渦巻いていた可能性も考えられます。
嫉妬が原因
「自分ばかりが苦労している」「相手は恵まれている」といった感情をこじらせた結果、歪んだ形で標的が被害者夫婦に向かった可能性は否定できません。
まとめ
名古屋市西区で起きた主婦殺害事件は、26年を経てようやく大きく動き出しました。
安福久美子容疑者が語り始めた「子育ての苦労を分からせたかった」という動機は、あまりにも身勝手で理解しがたいものです。しかし、その背景には、
・幼い子どもを亡くした過去の喪失感
・夫が不在がちな家庭環境
・自身の子育ての負担
・同窓会での再会による感情の揺れ
といった複数の要素が絡み合っていた可能性があります。
動機の真相はまだ完全には明らかになっていませんが、長年続いた未解決事件が解決へ向かう中、今後の捜査に注目されます。
