川崎宗則選手は「ムネリン」の愛称で親しまれ、福岡ソフトバンクホークスや米メジャーリーグで活躍してきました。しかし2018年3月、突然「自律神経の病気」を理由に退団することを発表しました。トップアスリートでも避けられない心身の不調とは一体どんなものなのか、そして川崎選手の病気の原因や経緯についてまとめました。
川崎宗則選手の病気とは?
川崎宗則選手の病気は自律神経失調症。自律神経失調症とは、体の検査では異常が見つからないにもかかわらず、めまい、動悸、頭痛、吐き気、不眠などの体調不良が続く状態を指します。
自律神経は、心臓を動かす・汗をかくなど、私たちの意思ではコントロールできない体の機能を司る神経です。「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れることで、体に様々な不調が現れます。
病気になぜなった?原因とは?
自律神経失調症の大きな原因はストレスです。精神的・肉体的ストレスのほか、生活習慣や環境の変化も影響します。特に努力家でまじめな性格の人は、心身症型や抑うつ型の自律神経失調症になりやすいとされています。
日本球界復帰とストレス
川崎選手は2017年、米メジャーから福岡ソフトバンクホークスに復帰しました。
その際には、大きな期待とプレッシャーを背負いながらの復帰で、心身ともに負担がかかっていたと考えられます。
一部報道では、体脂肪率の激減など、身体的にも不調があったことが示されています。
自律神経の病気とケガによる退団
2018年3月、川崎選手はケガと自律神経の病気を理由に福岡ソフトバンクホークスを退団しました。入院やリハビリ生活を経て、一時は野球をやめる決断も考えたといいます。しかし、台湾リーグや独立リーグで再びグラウンドに立ち、心身の回復とともに野球への情熱を取り戻しました。
病気から学んだこと
川崎選手は心療内科での治療を続けながら、「一生直さない、闘わない」との考えを持つようになったそうです。
病を経験したことで、結果だけでなく「過程や日々の楽しみ」を大切にする価値観に変わったと語っています。
自律神経失調症の治療と回復の可能性
自律神経失調症は、投薬治療や生活習慣の改善、心身の休息などで回復の可能性があります。
川崎選手の場合も、野球から一度離れることでストレスを減らし、ケガの回復とともに心の余裕を取り戻すことが重要でした。今後も無理せず、自分のペースでプレーを続けられる環境が大切です。
まとめ
川崎宗則選手の自律神経の病気は、トップアスリートであっても避けられない心身の不調であることがわかります。
原因は大きなプレッシャーやストレス、ケガによる身体的負担など複合的なもの。
一度離れて休養し、心身のバランスを取り戻すことで、再び野球や新たな挑戦に向かうことも可能です。
川崎選手の経験は、野球選手だけでなく私たち一般の人にとっても、「体や心のサインを無視せず、自分のペースで向き合うことの大切さ」を教えてくれます。
