細田守監督の代表作として知られるアニメ映画『時をかける少女』。 ストーリーや映像美の評価が高い一方で、ネット上では「声優が下手だった」という意見も見かけます。
しかし、その反面「等身大の高校生らしくて良かった!」という肯定的な声も多く、賛否が大きく分かれているのが特徴です。
本記事では、なぜ声優が“下手”と感じられてしまうのか、その理由を深掘りしつつ、キャスト一覧や起用の背景について詳しく解説していきます。
時をかける少女の声優は下手と言われる?
まず、SNSやレビューサイトでは以下のような意見が見られます。
- セリフが棒読みっぽく聞こえる
- 声優としての表現力が物足りない
- 感情の乗りが弱く聞こえる
一方で、全く逆の感想も多数あります。
- 素朴でリアルな高校生の雰囲気が出ている
- 作り込まれていない自然な演技が作品に合っていた
- キャラクターの年齢と近い俳優が演じていたので説得力があった
つまり、従来の「アニメ的な演技」を期待して観る人は違和感を抱きやすく、「リアルな人物描写」を求める人は好印象を受ける傾向があるようです。
時をかける少女の声優が下手と感じる理由は?
なぜ、視聴者によって評価が大きく分かれてしまうのか。その主な理由は、以下の3つが考えられます。
① 声優経験のない俳優・モデルを多数起用している
『時をかける少女』では主要キャラクターの多くが、声優初挑戦の俳優やモデルによって演じられています。
実際に初声優だったキャストは以下の通りです。
- 紺野真琴(仲里依紗)
- 間宮千昭(石田卓也)
- 芳山和子(原沙知絵)
- 藤谷果穂(谷村美月)
- 早川友梨(垣内彩未)
- 紺野美雪(関戸優希)
本業声優ではないため、声の演技にプロほどの技術がないのは当然で、これを「下手」と感じてしまう視聴者が一定数いるのは自然なことだといえます。
② 細田守監督の“リアルさ”を優先した演出方針
細田監督は「高校生らしい自然な声・飾らない演技」を求めており、あえてプロ声優を起用しなかったと語っています。
これはジブリ作品でも見られる手法で、素朴で未完成な演技が逆にキャラクターの説得力を高めるという狙いがあります。
ただし、このアプローチは人によって好みが大きく分かれます。 “アニメならではの表現”を期待する視聴者には、どうしても違和感として受け取られがちです。
③ 演じた俳優自身が「高校生」だったため
主要キャラクターを演じた俳優の多くは、当時実際に高校生でした。
年齢が近いからこそのリアルさが評価された一方で、演技力や声の表現が未熟に感じられる原因にもなっています。
「自然な声」=「下手」と受け取るか、 「リアルな声」=「キャラクターに合っている」と感じるかが大きな分岐点です。
時をかける少女の声優キャスト一覧
『時をかける少女』に出演したキャストをまとめて紹介します。
主要キャラの声優
- 紺野真琴(仲里依紗)
- 間宮千昭(石田卓也)
- 津田功介(板倉光隆)
- 芳山和子(原沙知絵)
- 藤谷果穂(谷村美月)
- 早川友梨(垣内彩未)
- 紺野美雪(関戸優希)
その他のキャスト
- 上杉盛子(横張しおり)
- 野分析美(松岡そのか)
- 福島(立木文彦)
- 加藤(反田孝幸)
- おばさん(山本圭子)
- 老守衛(中村正)
- 高瀬宋次郎(松田洋治)
- 真琴の父(桂歌若)
- 真琴の母(安藤みどり)
仲里依紗さんは後に実写版『時をかける少女』でもヒロインを演じており、作品との深い関わりを持つ俳優としても知られています。
まとめ
『時をかける少女』の声優が「下手」と感じられてしまう理由は、以下の点が大きく影響していると考えられます。
- 主要キャストのほとんどが声優未経験の俳優・モデルだった
- 細田守監督が“自然な演技”を重視してプロ声優を起用しなかった
- リアルを優先したことで、アニメ的な演技を期待する人には物足りなく感じられた
ただし、逆に「リアルで高校生っぽい」「キャラクターに合っている」と高評価する人も多く、決して演技として劣っているわけではありません。
作品の表現方針と視聴者の好みが大きく分かれるため、賛否が生まれやすい作品だったといえるでしょう。
まだ観ていない人は、ぜひ一度ご自身の耳で確かめてみてください。
