2025年9月7日、石破茂総理大臣が辞任の意向を固め、今夜6時から記者会見を行うと政府が発表しました。自民党内で臨時の総裁選を求める声が広がる中、党の分断を避けるため、自ら退陣を決断した形です。石破政権は就任からわずか1年。続投への意欲を示しながらも、選挙の敗北や党内の不協和音が辞任へとつながりました。
石破総理、辞任を決断した背景
石破総理は続投の意向を繰り返し示していましたが、参議院選挙で「必達目標」とした50議席を下回り、自公政権が衆参両院で過半数を割り込む事態となりました。
党内では責任論が高まり、中堅・若手議員を中心に「臨時の総裁選」を求める動きが加速。麻生最高顧問や菅副総裁、小泉農林水産大臣ら重鎮も辞任を促したことが決定打となったとみられます。
臨時総裁選の動きと石破氏の判断
自民党の規定では、国会議員と都道府県連代表者の過半数が求めれば、臨時の総裁選挙が実施されます。
これまでに国会議員295人のうち130人以上が総裁選実施に賛成し、47都道府県連のうち少なくとも18が実施を決定。
党内分断が避けられないと判断した石破総理は、8日の書面提出を待たずに退陣を決意したとみられます。
石破政権の歩みと功績
石破総理は2024年9月、自民党総裁選に5度目の挑戦で勝利し、第102代総理大臣に就任しました。
就任直後に衆議院を解散 → 自民党・公明党は大敗し、少数与党に転落。 少数与党の厳しい国会運営の中で、野党の意見を取り入れた修正予算を成立させるなど異例の手腕を発揮。 外交では日米関税交渉やTICADでの首脳外交を展開。 物価高対策として1人あたり2万円の給付を実施。
一方で、選挙での連敗や党内不満の高まりが政権を揺るがし、わずか1年での退陣となりました。
今後の焦点
石破総理の辞任を受け、次期総裁を選ぶ臨時総裁選が行われるかが注目されます。自民党の結束を取り戻せるのか、それとも混乱が続くのか。政権の行方は、党内力学と世論の動向に左右されそうです。
まとめ
石破茂総理は「党の分断を避けるため」辞任を決断しました。
就任からわずか1年での退陣は、近年の政権運営の難しさを象徴しています。今後は臨時総裁選の行方、そして新しいリーダーの下で日本政治が安定を取り戻せるかが大きな焦点となります。