第6話の放送を受けて、物語は大きく動きました。園子が世間から疑念を向けられる展開、委員長の過去の告白、そして4人目の被害者の発見──これらの出来事は犯人像を再考させます。この記事では6話で判明した事実と伏線を整理し、主要な犯人候補を検証。最後に視聴者の注目点をまとめます。ネタバレを含みますのでご注意ください。
第6話で判明した重要ポイント
まずは第6話で明確になった事実を箇条書きで整理します。これを元に考察していきます。
- 園子のスクープが原因で、彼女が世間から“容疑者扱い”されている。
- 編集長の人事と週刊誌の掲載で園子の立場が一気に追い込まれる。
- 委員長・小林紗季の過去が明らかになり、園子への恨みの理由が判明。
- 小林は園子を追い詰める行為に関与していたが、現場でナイフを突きつけるものの実行には至らない。
- 4人目の犠牲者は大谷典代先生。6人の黒塗りと予告の“エラー”演出はここに絡んでいる可能性が高い。
注目の伏線:犬のエピソード
第6話の冒頭と委員長の回想に出てきた「川で助けられた犬」。視聴者はこの犬を重大な手がかりと見なしています。仮説の一つは、犬は7人目=博士の元にいる、または博士と犬に何らかの接点があるというものです。
犯人候補を検証する
ここでは主要な候補者ごとに、長所(犯人である可能性を示す点)と短所(疑いを弱める点)を整理します。
園子(猿橋園子)
- 長所:スクープ記事を巡る動機があり、世間から追われていることが偶発的に疑いを招く。
- 短所:6話での描写や仲間の反応から、殺害の直接証拠は見つかっていない。むしろ被害者/攻撃対象になっている。
小林紗季(委員長)
- 長所:園子に恨みがあり、過去に積極的に妨害行為を行っていたことが判明している。
- 短所:墓前で感情が爆発しながらもナイフを手放しており、実際に殺害を行ったという決定的な行動は確認できない。感情的であり犯行計画を実行するタイプではない可能性がある。
今國(イマクニ)/7人目=博士説
視聴者の中で急浮上しているのが今國が“7人目=博士”ではないかという説です。
- 長所:孤立した描写や、店の外でひとり酒をするシーンが“何かを抱えている人物”を想像させる。犬の伏線がここで結びつけば有力。
- 短所:現時点では直接的な行動や動機の描写が薄く、単なる演出の孤独描写の可能性もある。
ちょんまげ(掲示板で博士と接触した人物)
ちょんまげが博士と掲示板で連絡を取り、ナイフを持って会いにいった点は非常に示唆的です。
- 長所:犯人を“処刑”しようとする行動は、犯人特定に強い確信があるか、あるいは誤認による暴発の予兆である。
- 短所:ちょんまげ自身が犯人ではなく、犯人に復讐しようとしている可能性がある。つまり被害者側の“誤った正義感”という結論になりうる。
視聴者が注目しているポイント
放送後のSNSでは次のような論点が盛り上がっています。
- 森のくまさんの歌詞や劇中歌の歌詞が示唆する追加の伏線。
- 「エラー」表示の意味と、黒塗りされた6人以外が犠牲になる構造。
- ゆっきー(剛力彩芽)の走るシーンは“逃亡”か“捜索”かという解釈の二択。
- 情報漏洩のルート(誰が園子の個人情報を五十嵐に渡したか)が事件全体の鍵であるという見方。
視聴者のユニークな仮説
- 園子が二重人格である説(物語的にはあり得るが扱いが難しい)。
- 7人目=博士はすでに22年前に消えた存在で、現在は別名で生活している説。
- ちょんまげが逆に犠牲になる展開を予想する意見も多い。
映像演出から読み取れること
制作側の演出も手がかりになります。孤独なカット、相合い傘の回収、犬のカットはすべて人物の心理や過去を示すために置かれていることが多いです。したがって「犬=7人目の手がかり」はいま最も現実的な伏線解釈の一つです。
検証メモ(今後注目すべき点)
- 7話でちょんまげが博士のもとへ行った結果がどう描かれるか。そこでの会話や行動が最大の分岐点。
- 今國の背景や犬に関する直接的な描写が出るかどうか。
- 編集長・五十嵐の行動原理。誰のために情報を動かしたか。
まとめ
第6話で明らかになった委員長の過去、園子への追及、そして“大谷先生”の発見は、物語の軸を大きく揺るがしました。現時点で最も注目すべきは「7人目=博士」の正体と犬の伏線、そしてちょんまげの暴走の可能性です。委員長は犯行に至る直接的証拠がなく、むしろ被害の一端を抱える人物として描かれているため、真犯人像は別にある可能性が高いと考えます。次回以降の描写で、今國の扱いとちょんまげの行動が明確になれば、犯人像は一気に絞られるでしょう。
