長年にわたり関西のテレビ・ラジオで親しまれてきたタレント、鈴木美智子さんが2025年5月12日に逝去されたことが、吉本興業より発表されました。
85歳という年齢で、老衰による静かな最期を迎えられたとのことです。
この記事では、鈴木さんの最期の様子や、これまでの輝かしいキャリア、病気との闘いについて詳しくお伝えします。
鈴木美智子さんが逝去 ― 吉本興業が発表
2025年5月13日、吉本興業は公式に、鈴木美智子さんが前日12日に大阪府内で老衰のため亡くなったことを発表しました。
通夜・告別式は近親者のみで執り行われ、参列・供花・香典などはすべて辞退されるとのことです。
ファンや関係者にとって突然の訃報となりましたが、ご家族の意向を尊重し、静かなお別れとなります。
最期は老衰…でも病気との闘いも
「老衰」と聞くと自然な最期のように思えますが、鈴木さんは2024年9月の朗読劇『美智子の語り』出演中に脳出血を発症しており、その後リハビリ生活を続けていました。
復帰を目指して努力を続けていたものの、体力の低下が進み、結果的に老衰という形で静かに旅立たれたとのことです。
関西を代表する名アシスタント・名司会者
鈴木さんは1939年生まれの大阪市出身。1963年にラジオ京都でマイクデビューを果たして以来、「ありがとう浜村淳です」(MBSラジオ)で17年間アシスタントを務めるなど、関西の放送界を代表する存在でした。
「米朝・美智子のほろ宵ばなし」や「2時のワイドショー」など、トークの名手として親しまれ、安心感と品のある進行で多くのリスナー・視聴者に愛されました。
声のプロを育てた「アナ・トーク学院」の学院長としても活躍
2002年からは「アナ・トーク学院」の学院長として、アナウンサーや司会者、声優、落語家など1000人以上の卒業生を世に送り出しました。
プロとしての発声・話し方だけでなく、人としての礼節や表現力の指導にも力を注ぎ、多くの人に影響を与えました。
まとめ
鈴木美智子さんは、ただのアシスタントや司会者ではなく、「声と言葉」で多くの人の心に温かさを届けてくれる存在でした。
晩年は病気との闘いもありましたが、最期は老衰という穏やかな形で旅立たれたことが、むしろ彼女の人生を象徴しているようにも思えます。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。