ジャイアンツ一筋の精神で多くのファンから愛された「チョーさん」こと長野久義外野手(40)が、今季限りで現役を引退することが明らかになりました。16年間のプロ野球人生を駆け抜け、笑顔と誠実さでチームを支え続けた長野選手。なぜこのタイミングでの決断となったのか――その理由と、引退時期、そして彼が残した“人間力”に迫ります。
16年のプロ生活に幕――「ジャイアンツ愛」を貫いた男
長野久義選手は、日本ハム・ロッテからの2度のドラフト指名を断り、2009年に念願の巨人入り。
ルーキーイヤーには128試合に出場し、打率.288、19本塁打で新人王を獲得。
その後も中心選手としてリーグ3連覇(2012〜2014年)に大きく貢献しました。
2019年にはFA移籍した丸佳浩の人的補償として広島へ移籍するも、持ち前の明るさでカープファンにも愛され、2022年に無償トレードで巨人へ復帰。
どんなチームでも笑顔を絶やさず、後輩に慕われる姿は“プロ野球界の兄貴分”として広く知られていました。
引退を決断した理由――若手台頭と、自らの“役割の終わり”
今季は若手選手の台頭もあり、1軍での出場はわずか17試合、打率.136。
クライマックスシリーズ(CS)では第2戦でベンチ入りするも出番はなく、チームはDeNAに敗退しました。
試合後のインタビューでは「個人的にもチームとしても悔しいシーズン。来年に向けてやらなきゃいけない」と語っていましたが、その裏では“静かな決断”が進んでいたようです。
関係者によると、若手中心のチーム構成や出場機会の減少が引退を後押しした模様。
「もう十分やりきった」「若い選手にチャンスを譲りたい」という想いが、決断の背景にあったとみられます。
ファンと仲間に愛された“チョーさん伝説”
長野選手といえば、その人柄の良さと面倒見の良さ。
後輩に惜しみなく道具をプレゼントしたり、食事ではごちそうしたりと、まさに“兄貴肌”の選手でした。
試合中も、懲罰交代となった若手選手を励ましたり、チームのLINEグループにユーモアたっぷりの投稿をしたりと、常にチームを和ませる存在。
対戦相手への敬意も忘れず、「失投」「甘い球」という言葉を使わないポリシーを貫くなど、誠実な姿勢がファンの心をつかみました。
引退時期と今後の発表予定は?
引退は**2025年シーズン終了時点(今季限り)**とされており、近日中に正式発表される見通しです。
今後は巨人がセレモニーを予定しているとの報道もあり、ファンに向けたメッセージや会見も行われる可能性があります。
球団関係者の間では「今後も球団に残り、若手育成に関わるのでは」との声も上がっており、指導者としての道を歩む未来も期待されています。
まとめ
・長野久義選手(40)が今季限りで引退を決断
・通算1512安打、打率.280の安定した成績
・後輩思いでファンに愛された“兄貴分”
・近日中に正式発表、今後は指導者の可能性も
16年間、常に笑顔でグラウンドに立ち続けた長野久義。
彼の残した「誠実に、誰にでも優しく」という姿勢は、巨人軍だけでなく、日本野球界全体の宝と言えるでしょう。
“チョーさん”の次のステージに、心からの拍手を送りたいですね。
