モバイルバッテリーで国内トップシェアを誇る Anker(アンカー・ジャパン株式会社) が、製造上の不備を理由に複数の製品を自主回収(リコール)すると発表しました。
発火や爆発の危険性も指摘され、経済産業省からも異例の行政指導が出されています。
この記事では、リコールの原因や危険性、返金・交換の手続き方法、さらにモバイルバッテリーを安全に廃棄する際の注意点までわかりやすく解説します。
アンカーがリコールを発表!その理由と危険性とは?
アンカーによると、今回のリコールは 製品内部に搭載されているバッテリーセルの製造不備 が原因。
一部のセルで溶着が不十分な箇所が確認され、ショートの恐れがあるとしています。
この状態で使用を続けると、最悪の場合 発火や爆発につながる危険 があるとのこと。
アンカーは国内でも圧倒的なシェアを持ち、多くの利用者がふるさと納税の返礼品などで入手しているため、影響は広範囲に及んでいます。
実際に筆者が使用していたモバイルバッテリーも対象製品に該当していました。
リコール対象かどうかの確認方法
自分の持っている製品が対象かどうかを確認するには、アンカー公式サイトの「製品回収情報」ページを利用します。
確認の手順は以下の通りです。
製品本体に記載されている Aで始まる16桁のシリアルナンバー を探す 上記ページの専用フォームに入力 対象製品の場合、「回収対象」と表示され、住所入力フォームが開く
対象製品が確認されたら、回収キットが自宅に送られます。
使用済みバッテリーをキットに入れて返送すれば、 販売終了モデルの場合は上位機種への交換、現行モデルであれば 返金または交換対応 が行われます。
使っていないモバイルバッテリーも要注意!
リコール対象でなくても、長期間放置したモバイルバッテリーには注意が必要です。
リチウムイオン電池は経年劣化によってガスが発生し、膨張・発煙・発火 の危険をはらんでいます。
「膨らんでいるけど使っていないから大丈夫」と放置するのは非常に危険です。
見た目に異常がなくても、内部では劣化が進行している場合があります。
不要なモバイルバッテリーやリチウムイオン電池内蔵製品は、早めに処分しましょう。
まとめ
アンカーのリコールは、身近な便利グッズの「安全性」について改めて考えるきっかけとなりました。
対象製品かどうかは必ず公式サイトで確認 対象なら速やかに回収・交換の手続きを行う 使用していないモバイルバッテリーは放置せず、適切に処分する
リチウムイオン電池は正しく扱えば安全ですが、劣化や製造不良があると危険です。
普段から安全意識を持ち、トラブルを未然に防ぐようにしましょう。
