26年前に名古屋市西区で起きた主婦殺害事件が、長い時を経て大きな進展を見せました。逮捕されたのは名古屋市港区に住む安福久美子容疑者（69）。事件発生当時はアルバイトとして働いていたといいますが、逮捕直前までは市内の大型スーパーで事務員として勤務していました。この記事では、安福容疑者がどこのスーパーで働いていたのか、そしてどんな人物だったのかについて詳しく解説します。
安福久美子容疑者は名古屋市内の大型スーパーに勤務
警察の発表によると、安福久美子容疑者は逮捕される直前まで名古屋市内の大型スーパーで事務員として働いていたことが分かっています。
ただし、スーパーの具体的な店名については、プライバシーや関係者の安全を考慮し、報道では明らかにされていません。
勤務先は「大型スーパー」と報じられており、名古屋市港区内にはイオンモール名古屋みなと店やポートウォークみなとなど複数の大型商業施設があります。そのため、一部ではイオン系列の店舗ではないかと推測されていますが、公式な発表はなく、あくまで憶測の域を出ません。
勤務態度は真面目で穏やかだった？
近所の住民や勤務先の関係者の話では、安福容疑者は「おとなしく、真面目に仕事をする人」という印象を持たれていたようです。特にトラブルを起こすような人物ではなく、周囲からは“普通の事務員”として見られていたとのこと。
その一方で、事件のことを家族や職場の同僚には一切打ち明けず、26年間も秘密を抱えて過ごしていたことになります。
「警察が来て捕まると覚悟した」26年の沈黙
安福容疑者は警察の取り調べに対し、「8月に警察が来て捕まると思った。26年間、毎日不安だった」と話していることが分かりました。
事件が起きた1999年以降、安福容疑者は結婚・出産を経て、家族とともに港区の戸建て住宅で暮らしていたといわれています。
また、「事件に関する新聞も見られなかった」「発生日が近づくと気持ちが沈んだ」とも語っており、長年にわたり罪の意識を抱えながら生活していた様子がうかがえます。
凶器は「処分した」と供述
警察によると、安福容疑者は「凶器の刃物は処分した」とも話しています。事件現場からは刃物が見つかっておらず、警察は安福容疑者が自ら持ち込んだ刃物で高羽奈美子さんを襲ったとみています。
事件の際に手にケガをしていたとみられますが、医療機関を受診していなかったことも判明。自身への捜査を避けるための行動だったとされています。
安福久美子容疑者はどんな人だった？
安福久美子容疑者は、69歳という年齢から考えると、穏やかで落ち着いた印象を持つ人物だったようです。近隣住民からも「挨拶をする静かな人」という声が聞かれており、まさか事件に関与していたとは信じられないという驚きの声が上がっています。
また、事件当時はアルバイトとして働いており、生活のために仕事を掛け持ちしていた可能性もあります。長年にわたって家族にも真相を隠し通したことから、非常に強い秘密主義の一面もうかがえます。
DNA鑑定が逮捕の決め手に
事件発生から26年が経過した2025年、警察が改めてDNA鑑定を行ったところ、現場に残されていた血痕のDNA型と安福容疑者のものが一致しました。
当初はDNA提供を拒んでいたものの、10月30日に任意で提出し、その数時間後に自ら警察署へ出頭。翌31日に正式に逮捕されたといいます。
このDNA鑑定が、長年未解決だった「名古屋主婦殺害事件」の大きな転機となりました。
まとめ
安福久美子容疑者は、名古屋市港区に住み、市内の大型スーパーで事務員として働いていた女性でした。
おとなしい性格で真面目に働いていたとされる一方、26年間にわたり重大な罪を胸に秘め、家族にも真実を明かさず生活していたことが明らかになりました。
勤務していたスーパー名は特定されていませんが、名古屋市内の大型店舗であった可能性が高いとみられています。
DNA鑑定によって事件の真相が明らかになりつつある今、長年の沈黙が破られ、26年前の真実が少しずつ浮かび上がってきています。