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漫画家の榎本由美さんが死去。その死因とは何?いつから病気で入院していたのか?

90年代のレディースコミック界を支え、児童虐待や家庭問題といった社会的テーマに真正面から取り組んできた漫画家・榎本由美さんが、2025年11月4日に亡くなっていたことが分かりました。

享年60歳。まだまだ現役で活躍していた榎本さんの突然の訃報に、多くのファンや漫画家仲間から驚きと悲しみの声が広がっています。

今回は、榎本由美さんの訃報の詳細や死因、そして病気はいつからだったのか、彼女の代表作や功績とともに振り返ります。

目次

榎本由美さんが死去

榎本由美さんの訃報は、息子さんが自身のInstagramで公表しました。

投稿には、榎本さんの穏やかな笑顔の写真とともに、次のような言葉が添えられていました。

「榎本由美の息子です。11月4日、母が永眠しました。葬儀は親族のみで行いました。」

香典や供花は辞退したい旨も記されており、静かに見送られたことが分かります。

長年にわたり多くの作品を発表してきた榎本さんだけに、突然の訃報は業界関係者にも大きな衝撃を与えました。

漫画家仲間も衝撃

榎本さんの死去は、漫画家の森園みるくさんによっても報告されました。

森園さんは榎本さんとともに展覧会を開催していた最中であり、SNSで次のようにコメントしています。

「榎本由美先生が急性呼吸不全で急逝されました。」

まさに活動の真っ只中での急逝だったことが分かり、ファンの間では「信じられない」「あまりに早すぎる」といった声が相次ぎました。

死因は何?

榎本由美さんの死因は「急性呼吸不全」と報告されています。

急性呼吸不全とは、肺でのガス交換が急激に悪化し、体内に十分な酸素を取り込めなくなる状態を指します。

東京御嶽山呼吸器内科クリニックによると、この疾患は「前兆なく発症することも多く、数時間から数日のうちに呼吸困難が進行する」ケースが多いとされています。

急性呼吸不全の主な原因

急性呼吸不全を引き起こす原因はさまざまです。代表的なものとして、

肺炎やウイルス感染症 急性肺血栓塞栓症 自然気胸 心不全による肺うっ血 ARDS(急性呼吸窮迫症候群)

などがあります。

榎本さんの場合、どの疾患が直接の原因だったのかは公表されていませんが、発症から短期間で急変することが多い疾患であるため、事前に体調を崩していたとしても気づかれにくかった可能性もあります。

榎本由美さんはいつから病気で入院していたのか?

榎本さんが体調を崩していたという報道や本人の発信は、これまで確認されていません。

SNSでは元気な様子で活動報告をしていたこともあり、突然の訃報に多くの人が驚きを隠せませんでした。

また、榎本さんはAIイラストやNFTといった新しい分野にも積極的に挑戦しており、直前まで創作活動を続けていたようです。

そのことからも、闘病中だったというよりは、急な発症による突然死の可能性が高いと見られます。

社会問題を描き続けた榎本由美さんの代表作

榎本さんは1986年に漫画家デビュー。

90年代には「レディースコミック」誌を中心に、多くの社会派作品を発表してきました。

「児童養護施設の子どもたち」

榎本さんの代表作といえば、児童虐待をテーマにした『児童養護施設の子どもたち』です。

虐待を受けた子どもたちが施設でどのように生き、少しずつ希望を取り戻していく姿を描いた感動作で、多くの読者の心を揺さぶりました。

続編となる『新・児童養護施設の子どもたち』や、『愛のこどもたち』『壊れる家庭』なども同様に社会的テーマを扱い、重い題材ながらも「明日への希望」を描くスタイルが特徴です。

レディースコミック界を代表する存在に

榎本さんが活躍した「レディースコミック」とは、大人の女性を読者対象にした漫画ジャンルです。

恋愛や家庭、社会問題など、現実に即したテーマを深く掘り下げる作品が多く、榎本さんはこの分野で特に社会的メッセージ性の強い作品を描き続けました。

近年は電子書籍でも積極的に作品を配信し、noteやpixivなどで読者との交流も行っていました。

40年近いキャリアの中で、常に新しい表現に挑戦し続けた稀有な漫画家といえるでしょう。

「早寝早起き漫画家」規則正しい生活と温かい人柄

榎本さんはプロフィールで「早寝早起き漫画家」と自称していました。

漫画家といえば夜型のイメージがありますが、健康的で規則正しい生活を心がけていたようです。

読者との交流ではいつも丁寧な言葉遣いと感謝の気持ちを忘れず、その人柄にも多くのファンが魅了されていました。

新しい挑戦を恐れない姿勢

晩年には、AIを使ったイラストやNFTアートにも挑戦。

漫画という枠を超え、デジタル時代の表現者として活動を広げていました。

創作に対する情熱と探究心は、最後まで衰えることがなかったようです。

まとめ

榎本由美さんは、2025年11月4日、急性呼吸不全のため60歳でこの世を去りました。

前兆がなく突然発症する疾患であり、闘病の様子は報じられていません。

それだけに、多くのファンにとってあまりに突然の別れとなりました。

榎本さんは、

児童虐待や家庭問題など、社会の現実に真摯に向き合い続けた漫画家 40年近いキャリアを通じ、常に新しい表現に挑戦した創作者 「レディースコミック」界で異彩を放つ社会派作家

として、多くの人々の心に深く刻まれています。

彼女が描いた作品は、これからも社会問題を考えるきっかけとして、多くの読者に読み継がれていくでしょう。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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