12月4日未明、山口県宇部市の広い範囲で都市ガスの圧力異常が発生し、多数の家庭でガス漏れが確認されています。
コンロ付近から突然ガスが噴き出したり、点火時に大きな炎が上がる事例も相次ぎ、小規模な火災が複数発生。市民にとって大変不安な状況となっています。
この記事では、今回のガス漏れの原因と考えられているもの、復旧の見通し、そして市民が取るべき安全対策について解説します。
宇部市で広範囲のガス漏れが発生
4日午前6時ごろから、宇部市内では「ガスのにおいがする」「コンロ周辺からガスが吹き出した」などの通報が相次ぎました。
消防や警察によると、同時間帯だけでも60件以上のガス漏れ通報が入り、また小規模火災も少なくとも7〜10件確認されています。幸い、大きな怪我人は出ていないとみられています。
市内で確認された主なトラブル
- ガス栓を開けた瞬間に炎が30cmほど上がった
- 元栓付近からシューッと異音が発生
- 給湯器が作動しない、点火しようとしたら炎が異常に強くなる
- 公園などのガス警報器が作動
ガス漏れの原因は「圧力調整設備の異常」か
山口合同ガスの発表によると、12月4日午前4時頃、宇部支店管内の都市ガス供給設備で圧力異常が検知されたとのことです。
都市ガスは各家庭に届ける際、圧力を安全な水準に調整する仕組みになっていますが、この圧力調整の一部に不具合が起き、適正以上の圧がかかった可能性があるとみられています。
なぜ広範囲で同時多発的に?
今回のように多数の世帯で同時にガス漏れが起こった背景には、以下のような理由が考えられます。
- 共通の供給ラインに問題が発生した
- 圧力調整設備が市内の広い区域をまとめて管理していた
- 異常圧力が一斉に各家庭へ伝わった
山口合同ガスは現在、設備の点検と原因調査を急いでいますが、現時点では「原因を特定中」とのみ発表しており、明確な詳細は出ていません。
ガス復旧はいつ?現時点では「めど立たず」
安全確保のため、宇部市内の約1万2000世帯でガスの供給が停止されています。
山口合同ガスは「復旧のめどは現時点で立っていない」と発表。原因を調べた上で、安全が確認できなければ再開できないため、完全復旧まで時間がかかる可能性があります。
一般的な復旧の流れ
都市ガスが大規模に停止した場合、復旧には以下のような手順が必要になります。
- 原因となった設備の特定・修理
- 市内のガス管全体の安全確認
- 各家庭を個別に訪問し、ガスの開栓作業を実施
特に3の「個別開栓」は人手が必要で、数千〜1万世帯規模となると丸1日以上かかる場合も珍しくありません。
そのため復旧は数時間ではなく、長期化する可能性が高いと見られています。
今すぐ取るべき安全対策
ガス漏れが疑われる状況では、何よりも安全確保が最優先です。警察・消防・市は以下の行動を呼びかけています。
- ガスの元栓を閉める
- 火気(コンロ・ライター・ストーブ)を絶対に使わない
- 換気を行う
- 電気のスイッチを入れたり切ったりしない(火花の可能性)
- ガス臭が強い場合はすぐ屋外へ避難
「お湯が出ない・コンロが使えない」場合も注意
普段と違う点火の仕方をしたり、何度も点火を試すのは非常に危険です。
少しでも異常を感じたら、ガスを使用しないでください。
まとめ
宇部市で発生した広範囲のガス漏れは、都市ガスの圧力調整設備に異常が起きたことが原因とみられています。複数の火災も発生していますが、いずれも大きな被害には至っていません。
現在、市内約1万2000世帯でガス供給が停止しており、復旧のめどはまだ示されていません。今後の発表があるまで、ガスは使用せず元栓を閉め、火気を扱わないよう十分に注意をしてください。
