2025年12月4日朝、山口県宇部市の広い範囲で発生した都市ガスの異常圧によるガス漏れ・火災。 市民生活に大きな影響を与え、複数の家庭でガスコンロから火が上がる事例も確認されました。
この記事では、ガス漏れがどの場所で起きたのか、どのガス会社が供給しているのか、そして原因は何だったのかをまとめて分かりやすく解説します。
ガス漏れは宇部市の広範囲で発生
今回の事故は宇部市の広範囲で影響が出ました。 特に異常が確認された重要ポイントは以下の通りです。
● ガバナ(ガス圧調整装置)がある地点
- 宇部市琴芝町1丁目
この地点にある「ガバナ」と呼ばれる装置が故障し、ガス圧の異常が起きたと発表されています。 琴芝町周辺はもちろん、導管を通じて接続される広いエリアでガス漏れや火災報告が相次ぎました。
ガス会社はどこ?宇部市に供給しているのは?
宇部市へ都市ガスを供給しているのは以下の会社です。
- 山口合同ガス株式会社(本社:山口県下関市)
小野田工場から宇部市全域へ都市ガスを供給しており、今回のトラブルに対して4日夕方に記者会見を実施。 田村泰郎専務が「想定を超える事故で供給が停止し、火災も発生した」と謝罪しました。
ガス漏れの原因は何だったのか?
公式発表によると、ガス漏れの原因として最も有力視されているのはガバナ(ガス圧調整装置)の故障です。
ガバナとは?
家庭に送るガスの圧力を安全なレベルに下げる調整装置のこと。 ガス圧が高すぎる状態で供給されると、ガス漏れや火災につながる恐れがあります。
故障したガバナについて
- 設置:1980年(約45年前)
- 点検周期:76カ月ごと(約6年4カ月)
- 前回点検:2024年2月(異常なし)
- 設置場所:宇部市琴芝町1丁目
点検では異常がみつかっていませんでしたが、今回ガス会社の係員が施設を確認した際、 ガスが流れる音が通常より大きく、ガバナ破損を疑う状態だったといいます。
なぜガス圧が高くなったのか
原因はまだ調査中ですが、現時点で考えられている要因は以下です。
- ガバナ内部の部品(ダイヤフラムなど)の経年劣化
- 金属部分の損傷や摩耗による調圧機能の喪失
- フェイルセーフ(緊急遮断装置)がない旧型ガバナだった
今回故障したガバナはフェイルセーフ機能を備えておらず、 異常な高圧がそのまま各家庭へ送られた可能性が高いとされています。
同型ガバナは宇部市に16カ所
宇部市内には29カ所のガバナ施設があり、そのうち16カ所が今回と同じ旧型。 安全対策の追加や交換が急務とされています。
ガスはいつ復旧するのか
山口合同ガスは以下の方針を発表しています。
- 安全確認ができた地域から順次復旧
- 週明けまでに全体復旧を目指す
家庭ごとに安全確認が必要なため、地区により復旧時期は前後する可能性があります。
宇部市民の声と今後の課題
SNSやコメント欄では、以下のような意見が多く見られました。
- 45年ものの設備を使い続けていた点への不安
- フェイルセーフがない旧型設備への疑問
- 都市ガスの保安基準強化を求める声
- 被害世帯への補償がどうなるのか心配する声
都市ガスは普段は安全ですが、事故が起きれば大規模な影響を及ぼします。 今回の件を機に、全国のガス会社においても老朽設備点検や更新が加速すると見られます。
まとめ
今回の宇部市のガス漏れは、琴芝町1丁目のガバナ故障が主な原因とみられ、 ガス圧が異常に高いまま家庭に供給されたことで複数の火災が発生しました。 ガス会社は山口合同ガスで、現在は安全確認を進めながら順次復旧作業が行われています。
地域住民に大きな影響を与えた今回の事故。 今後は老朽設備の交換や安全装置の強化など、再発防止策が注目されそうです。
