2026年に向けて、ゆうちょ銀行が定期預金(金利は正式には「定期貯金」)の金利引き上げを発表しました。 長らく超低金利が続いてきた中での見直しということもあり、「思ったより上がった」「昔と比べると隔世の感がある」といった声も多く聞かれます。
本記事では、今回の金利改定の内容をわかりやすく整理しつつ、実際にどの程度のメリットがあるのか、預金を続ける意味はあるのかについて解説していきます。
ゆうちょ銀行の定期預金金利はどれくらい上がる?
ゆうちょ銀行は、預入期間ごとの「定期貯金」の金利を以下のように引き上げます。 実施日は2026年2月9日です。
定期貯金(金利改定後)
- 預入期間1年〜5年:年0.375%〜0.700%(従来:0.225%〜0.400%)
- 預入期間3年:年0.600%(従来:0.350%)
特に長期の定期貯金では、これまでと比べて約1.5倍〜2倍近い水準まで引き上げられており、数字だけ見ると大きな変化と言えます。
定額貯金も同時に引き上げ
定額貯金についても、預入期間に応じて金利が見直されます。
- 改定前:年0.210%〜0.320%
- 改定後:年0.310%〜0.510%
定額貯金は途中解約でも一定の利息が付く点が特徴で、使い勝手を重視する人には引き続き選択肢になりそうです。
通常貯金(普通預金)もすでに金利アップ
ゆうちょ銀行は2025年12月に、普通預金にあたる「通常貯金」の金利引き上げも発表しています。 定期・定額・通常貯金が同時期に引き上げられるのは、かなり久しぶりの動きです。
ゆうちょ銀行は今回の判断について、
「市場金利や他行の動向等を総合的に勘案した」
と説明しています。
利用者の反応は?「少しでも上がるのはありがたい」
ネット上の反応を見てみると、金利水準そのものには冷静な見方が多い一方で、前向きな声も目立ちます。
長年ゆうちょを使っている人の安心感
「昔は0.01%だったことを考えるとかなり上がった」
「郵便局が近くにあって、全国どこでも使えるのが助かる」
特に高齢者層や、地方・離島などを頻繁に利用する人にとっては、全国どこでも同じサービスを受けられる安心感が大きな魅力のようです。
資産を大きく増やす目的ではないという考え方
「数千万円の資産があっても、今さらハイリスク商品に手を出す必要はない」
「出し入れが簡単で、元本が減らないことが大事」
このように、安全性と利便性を最優先する層にとっては、わずかな金利上昇でも評価されやすいと言えます。
一方で「インフレには勝てない」という現実
冷静な指摘として多いのが、「インフレ率を考えると実質的には目減りしている」という意見です。
実質金利で見るとどうなる?
仮にインフレ率が年3%程度続く場合、
定期預金の金利が0.5%前後では、実質金利はマイナスになります。
このため、
「預金だけでは資産価値を守れない」
「NISAやETF、個人向け国債を併用した方がいい」
といった意見も増えています。
ゆうちょで国債を買うという選択肢
最近では、ゆうちょ銀行でも個人向け国債をオンラインで購入できるようになりました。 預金と並べて管理できる点を評価する声もあり、完全に預金一本にしない選択をする人も増えています。
定期預金はどんな人に向いている?
今回の金利引き上げを踏まえると、ゆうちょ銀行の定期預金は次のような人に向いていると言えます。
- 元本割れを絶対に避けたい人
- 近くの郵便局で手続きしたい人
- 短期〜中期で使う予定の資金を置いておきたい人
- 投資は別枠で、生活資金は安全に管理したい人
「資産を大きく増やす」目的ではなく、お金を安全に置く場所として考えるのが現実的でしょう。
まとめ
2026年に向けたゆうちょ銀行の定期預金金利引き上げは、超低金利時代を知る人から見ると確かに大きな変化です。
ただし、インフレを考慮すると、預金だけで資産を増やすのは難しい状況に変わりはありません。
それでも、安全性・利便性・全国対応というゆうちょ銀行ならではの強みは健在です。 自分の資産の役割を整理したうえで、「守るお金」として定期預金を活用するのは、十分に意味のある選択と言えるでしょう。
