近年、国内でも報告が増えている麻疹(はしか)。子どもの病気というイメージを持たれがちですが、 実は大人にも十分うつる感染症です。しかも、大人が感染すると重症化しやすいことが知られています。
感染力が非常に強いため、ワクチン接種歴があいまいな方や1回しか接種していない方は特に注意が必要です。 この記事では、大人の麻疹の特徴や注意点、今からできる予防策について分かりやすく解説します。
麻疹は大人にもうつるの?
結論から言うと、麻疹は大人にも高い確率で感染します。 麻疹ウイルスは感染力が極めて強く、インフルエンザよりもはるかに広がりやすいとされています。
感染経路は主に次の3つです。
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
特に空気感染を起こす点が大きな特徴で、同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。 短時間の接触でもうつることがあるため、集団感染が起こりやすい病気です。
大人がかかると重症化しやすい理由
大人が麻疹に感染すると、子どもよりも症状が重くなる傾向があります。
主な症状
- 38~39℃以上の高熱
- 咳、鼻水、結膜充血
- 一度熱が下がった後に再び高熱
- 全身に広がる赤い発疹
特に特徴的なのは、一度熱が下がってから再び高熱と発疹が出る経過です。
注意すべき合併症
- 肺炎
- 中耳炎
- 脳炎
肺炎は成人の麻疹で多くみられる合併症で、重症化すると入院が必要になることもあります。 体力のある大人でも油断はできません。
なぜ大人の感染が増えているの?
背景には次のような要因があります。
- ワクチンを1回しか接種していない世代がいる
- 接種歴が不明
- 抗体が十分に作られていなかった可能性
現在は2回接種が基本ですが、過去には1回接種のみの時期もありました。 そのため、30~50代の中には免疫が十分でない方もいると考えられています。
今からできる予防対策
① ワクチン接種を確認する
もっとも有効な予防法はMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)を2回接種することです。 2回接種することで、ほぼ確実に免疫を獲得できます。
まずは母子手帳を確認し、接種回数をチェックしましょう。
② 抗体検査を受ける
接種歴が分からない場合や不安がある場合は、医療機関で抗体検査を受けることができます。 抗体が不足していれば追加接種を検討できます。
③ 感染者と接触した場合
感染者と接触した場合、72時間以内にワクチンを接種することで発症を防げる可能性があります。 早めに医療機関へ相談しましょう。
受診時の注意点
高熱や発疹など麻疹が疑われる症状がある場合は、必ず事前に医療機関へ電話連絡をしてください。
- いきなり受診しない
- 公共交通機関の利用を避ける
- 医療機関の指示に従う
麻疹は感染力が非常に強いため、周囲への配慮がとても重要です。
まとめ
麻疹は子どもだけの病気ではなく、大人にも感染し、重症化しやすい感染症です。 特にワクチン接種が1回のみ、あるいは接種歴が不明な方は注意が必要です。
感染拡大を防ぐためにできることは次の3つです。
- ワクチン接種歴の確認
- 必要に応じた抗体検査・追加接種
- 症状がある場合は事前連絡のうえ受診
正しい知識と早めの対策が、自分自身と周囲を守ることにつながります。 流行のニュースを見たら「自分は大丈夫か?」を一度確認してみましょう。
